今や国民の5人に1人といわれる国民病の一つでもある糖尿病。
糖尿病?関係ないよ、、と元気な人でも毎日の生活習慣により、すでに糖尿病予備軍になってしまっているかもしれません。
今回は、そんな糖尿病について細かく検証してみます。
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2型が圧倒的に多い

糖尿病は1型、2型に分類されますが、糖尿病患者の10人に9人は2型です。
2型は40歳以上の発症率が高く、肥満や運動不足、食生生活の乱れが原因なのが特徴です。
2型に比べ患者総数が1割にも満たないのが1型糖尿病です。
1型は自己免疫力異常により、すい臓からインスリンがほとんど分泌されないため常に高血糖状態になることが原因で、若い人に症状が現れやすいのが特徴です。
妊娠中にも発症することがある
それまで糖尿病ではなかった女性が妊娠中に糖尿病と診断されることがあり、それを妊娠糖尿病といいます。そして妊婦全体の約10%が、妊娠糖尿病になるといわれています。出
産後は正常に戻ることも多いのですが、もし出産後も高血糖が続いた場合、糖尿病へと進行してしまう可能性もあるため注意が必要です。
糖尿病を防ぐ予防方法
ここでは2型についてみていきます。
- とにかく食事に気をつける
- 3分の運動で代謝を上げる
- 急激に血糖値を上げないようにする
もともとインスリン量が少ない日本人が欧米型の食事ばかりを続けると、摂取しすぎた糖分が処理しきれなくなると高血糖が続いてしまいます。
体質的な問題もありますが、40代あたりから特に暴飲暴食を無くすことが大事です。
またバランスのとれた食事は極端に血糖値を上げることがないので、糖尿病発病のリスクを減らすことができます。
普段運動をしない人も糖尿病予防には毎日の運動は必須です。
かといっても本格的にジムへ行かなくても、3分間の運動を細切れに行うだけでも中性脂肪や血糖値を低下させることができます。
また筋肉を動かすと、AMPキナーゼが活性化し、糖や脂肪を効率良くエネルギーに変えてくれますが、これはインスリンと同等のパワフルな働きです。
すぐに取り組める運動が、駅などでエスカレーターを使わず階段を登る方法です。
インスリンの分泌を一定に保つために一日に三度の食事を取り、間食は控えます。
また空腹時に急に糖分を多く摂取するなど、急激な血糖値の上昇を避けるようにしましょう。
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糖尿病の検査

自覚症状のないまま受けた定期検診や人間ドックでたまたま発見されることが多い糖尿病。
その検査は尿検査などのスクリーニング検査(発見のための簡易検査)で行われます。
遺伝的要素もあるため親が糖尿病の場合、できるだけ中年期の30代から50代までに検査を受け始め、その後は定期的に受けるようにするといいようです。
糖尿病の弊害

脳医学では糖尿病により認知症が早まる確率が高くなるといわれています。
また血糖値が500以上あると脳梗塞・心筋梗塞の危険性が高くなります。
目は周辺部から症状が起き、また急激に血糖値が下がると眼底出血の恐れも出てきます。
また、抜歯や歯の治療により出血が止まらなくなる可能性もあります。
甘いものは食べられる?

糖尿病に「甘いお菓子は絶対NG」ということはありません。
この辺りは担当医からの指示に従うようにしてください。
また店頭にはあまり並ぶことはありませんが、糖尿病用の甘味は販売されていて、通販で手に入ります。
「低糖質」のスイーツなら安心です。
しかし当然ですが、安心して大量に食べないようにご注意を。
アルコールは厳禁

糖尿病と診断された人の中にはお酒が大好きという方も多く、すぐに禁酒というのは難しいものです。
しかし糖尿病を悪化させないためには、アルコールはNGです。
飲酒できるのは医師から「飲酒許可が出た人」だけです。
とはいえお酒はつい飲み過ぎてしまうもの。
これを機会に「スッパリやめてしまう」のが一番いいかもしれません。
まとめ
糖尿病で1番問題になるのが、糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症、糖尿病神経障害の3つで「3大合併症」と呼ばれます。
それぞれに生活に大変な支障が出るばかりでなく、医療費もかさみます。
ぜひ定期的な検診で、糖尿病の早期発見につなげていきましょう。
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